Googleビジネスプロフィールとは?店舗で注目される無料PRツールをやらないと損するかも!
Googleビジネスプロフィールとは、Googleが無料で提供している店舗や会社の情報を管理するツールです。Googleビジネスプロフィールに登録することで、Googleマップ検索で店舗の情報が掲載されたり、Google検索の上位に表示されます。
2021年11月に『Googleマイビジネス』から『Googleビジネスプロフィール』へと名称が変更されました。
Google検索やGoogleマップで、『ラーメン 人気』と検索してみてください。そうするとお店の情報が表示されないでしょうか?
ここに掲載されている内容は、Googleが自動で収集した情報だったり、第三者のユーザーが投稿した情報、お店の経営者やスタッフがGoogleビジネスプロフィールを使用して登録した情報が表示されます。
この記事では、Googleマップ上に情報を掲載することができるGoogleビジネスプロフィールはどんなツールなのか、自分たちのお店は果たして登録するべきなのか、登録することでのメリットやデメリットは何があるのかを紹介したいと思います。
Googleビジネスプロフィールとは
Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップ上に公開される情報を管理するためにGoogleが提供している無料ツールです。2014年に、GoogleプレイスとGoogle+というサービスが統合されてリリースされました。
Googleビジネスプロフィールは、Googleマップ上にお店の情報を掲載できるツールとして人気でしたが、より存在感を出すようになったのはGoogle検索上でGoogleマップの情報を表示するようになったからではないでしょうか。
上記の画像は、東京タワー周辺で『ラーメン 人気』と検索した結果です。以前はGoogleマップの情報ではなく、該当するキーワードの検索結果が上位に表示されていたのですが、Googleマップの検索結果が上位表示されるようになりました。
これはかなりのインパクトがありました。今までは飲食系のキーワードだったら『食べログ』や『ぐるなび』、美容院検索だったら『ホットペッパービューティー』や『楽天ビューティ』などのポータルサイトが検索の上位に表示されていました。
さらに、Googleマップに表示された情報から、お店への電話予約やネット予約もできる(外部サービスとの連携が必要)ようになりましたし、お店のホームページやECサイトへの誘導をすることができます。
Googleビジネスプロフィールの登録方法について知りたい方は下記の記事を参照してください。
登録してないのにGoogleマップに情報が掲載されてるのはなぜ?
Google検索やGoogleマップ上で、自分のお店を検索してみたらすでに情報が登録されていたという経験をされたことがある方もいらっしゃるでしょう。自分では登録した覚えがないのに、なぜお店の情報が掲載されているのでしょうか。
これは、Googleビジネスプロフィールは、アカウント登録をした経営者やオーナーが作成する以外にも、第三者の一般ユーザーが登録することもできるからです。また、Googleがホームページの情報などを集約して、作成することもあります。
ただし、第三者がビジネスオーナーになりすまして、Googleビジネスプロフィールを運用することはほとんどありません。それは、ビジネスオーナーになるためには、Googleから郵送されてくるハガキに記載されているシリアルコードを入力する必要があるためです。
ですが、ひょっとしたら自分じゃなくても、共同経営者やスタッフ、ホームページ制作会社などが登録して、ビジネスオーナーになっている場合があります。その際は、オーナー権限を譲渡してもらうようにしましょう。
直接検索(ナレッジパネル)と間接検索(ローカルパネル)による違い
まず直接検索と間接検索の違いを紹介します。
- 直接検索:お店の店舗名や会社名を直接検索すること
- 間接検索:「地域名×キーワード」などで検索すること
直接検索は、すでに目的が決まっている人がする検索方法で、間接検索は食べたいものなどは決まってるけどお店までは決まっていない人が使用する検索方法です。
さらに直接検索と間接検索では、Googleビジネスプロフィールに登録された情報の表示も変わります。直接検索で表示される情報を『ナレッジパネル』といい、間接検索で表示される情報を『ローカルパネル』といいます。
直接検索の表示例
直接検索をしたときにどのような表示になるか紹介します。
上記はお店の名前を直接検索したときに、Google検索上で表示されるGoogleビジネスプロフィールに登録されている情報です。この表示を『ナレッジパネル』といいます。
上記はGoogle検索で、「表参道 美容院」と検索したときに、Google検索上で表示される情報です。これを「ローカルパック」といいます。Google検索上では、上位3位までが表示されて、Googleマップで検索した場合は20位まで表示されます。
Googleビジネスプロフィールの特徴とできること
Googleビジネスプロフィールの特徴とできることを紹介したいと思います。
Googleビジネスプロフィールの特徴
Googleビジネスプロフィール最大の特徴は、Googleマップ上にお店や会社の情報を直接登録することです!今までは、SEOに強いポータルサイトにお金を支払ってお店の情報をPRすることが多かったですが、Googleマップが検索上で存在感を出してからはGoogleビジネスプロフィールを使用してPRすることも一般的になってきました。
しかも、このGoogleビジネスプロフィールは『無料』で使用することができるのも、お店を運営している方には嬉しいポイントです。
また、自分で情報を投稿するだけではなく、ユーザー(お客様)のクチコミ投稿やメッセージによるコミュニケーションなども行うことができます。他にもお店のホームページやネット予約ページへ誘導するリンクも設置することができます。
Googleビジネスプロフィールでできること
Googleビジネスプロフィールでは、『情報の登録』『情報の発進』『ユーザー(お客様)とのコミュニケーション』と、大きく分けて3つのことができます。
実際にどのようなことができるのか紹介します。
Googleビジネスプロフィールに登録できる情報
- お店の名前(正式名称)
- お店のビジネスカテゴリ
- 住所
- 営業日/営業時間
- 電話番号
- ホームページへのリンク
- 予約ページへのリンク
- サービス(メニュー)の一覧(メニュー名/メニューの説明/価格)
- サービスのオプション
- ビジネスの説明(お店の紹介文)
Googleビジネスプロフィールでできる情報発信
- 写真(カバー/ロゴ(アイコン)/店内/外観/職場/チーム(スタッフなど)
- 投稿(最新情報/イベント/クーポン/商品)
ユーザー(お客様)とのコミュニケーション
- クチコミ
- メッセージ
その他
- 簡易的なホームページを作成できる
- Googleビジネスプロフィールを閲覧した分析機能を使用できる
上記を見ても、Googleビジネスプロフィールではたくさんの情報を掲載できることができるのが分かりますね。逆にやれることが多くて、「うっ…」と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、『情報』は一番最初に登録したら変更がない限り触りませんし、『メッセージ機能』は任意になっているので、細かなやり取りが難しいという方は設定しないという選択肢もあります。
実際によく使用するのは『投稿』ですが、これもSNSのようにたくさん更新しなくてはいけないというものでもありません。ただし、『投稿』の『最新情報』は、1週間で自動的に非表示になるので注意が必要です。
Googleビジネスプロフィールに登録するメリット
Googleビジネスプロフィールに登録すると、どのようなメリットがあるのか紹介します。
Googleビジネスプロフィールは無料で使用できる
Googleビジネスプロフィール最大のメリットは、無料で利用できるという点ではないでしょうか。
Googleマップの情報が、Google検索の上位に表示されるまでは下記のような流れが一般的でした。
- Googleで「地域名×美容院」「地域名×飲食店」というキーワードで検索
- 上位に表示されるポータルサイトにアクセス
- ポータルサイトに登録している店舗を探す
- ポータルサイト内の店舗情報を閲覧
- ポータルサイト内で予約
- 来店
しかし、Googleマップの情報が検索上位に表示されるようになってから、下記のような流れが新しく生まれました。
- Googleで「地域名×美容院」「地域名×飲食店」というキーワードで検索
- Googleマップで店舗を探す
- Googleマップ内で予約 or 店舗のホームページに遷移して予約
ポータルサイトで上位表示させるためには、広告費を支払うのが一般的になっていますが、先ほどもお伝えしたとおり、Googleビジネスプロフィールは無料ツールです。
まだまだ、ポータルサイトよりも新規集客が見込めるほどの効果は見込めませんが、お店のPRに力強い味方になってくれることでしょう。
お店の正しい情報を登録することができる
Googleビジネスプロフィールは、お店の経営者(Googleビジネスプロフィールのアカウントを取得している人)以外でも情報の登録が可能です。
善意の第三者の可能性もありますが、登録してくれた情報が誤っている可能性も十分にあります。Googleビジネスプロフィールに登録することで、このような誤った情報を登録されてしまうリスクを減らすことが可能です。
お店の最新情報や商品情報などをアピールできる
Googleビジネスプロフィールは、店舗情報を登録するだけではなく、お店の最新情報やクーポン情報、商品情報などを投稿してアピールすることができます。
Googleは最新情報を高く評価することが多いので、投稿機能を活用してお店のアピールをたくさんすることでGoogleマップ上での存在感を上げることができる可能性が高まります。
さらにその投稿を閲覧して、お店のホームページに来てくれる方も増えますし、商品を購入してくれる可能性が上がるのでぜひ活用したいところです。
クチコミに返信ができる
Googleビジネスプロフィールには、お客様がクチコミを投稿できる機能が標準で搭載されています。
この投稿してくれたクチコミへの返信は、Googleビジネスプロフィールの管理画面からしかすることができません。
クチコミにしっかりと返信をしてあげることで、ユーザーにちゃんと向き合っていると判断されてGoogleからの評価が高まる可能性があります。
Google以外にも、お店を探しているユーザーに対しても高評価を与える可能性があります。例えクチコミが、クレームのような内容だったとしても、しっかりと返信をすることでお店の印象が変わるでしょう。
データ分析ができる
Googleビジネスプロフィールの管理画面には『インサイト』という、分析ツールがあります。
このインサイトを使用することで、お店の情報をどれくらいの方が閲覧したのかが分かります。
また、お店を見つけたときに、どんなキーワードで検索をしたのかを知ることができます。ユーザーがどんなキーワードに興味関心があるのかを知ることができるので、今後キャンペーンをする際などに活用することが可能です。
Googleビジネスプロフィールのデメリット
Googleビジネスプロフィールに登録するデメリットは特にありませんが、Googleビジネスプロフィール自体には若干のデメリットがあるので、そちらを紹介したいと思います。
クチコミを削除することはできない
クチコミを見たユーザーに、マイナスの印象を与えてしまう可能性が内容でも、Googleビジネスプロフィールに投稿てしまうと全てが公開になります。また、それらのクチコミを削除することも、一部例外をのぞいてできません。
その一部例外というのは、スパムや虚偽のある内容だったり静的な表現、誰かを脅迫するような表現などの、Googleビジネスプロフィールのポリシーに反するクチコミです。
Googleは、ユーザーの「美味しかった」というクチコミと同じくらい、「不味かった」などの評価も重要視しているのです。(Googleは情報の公平さを重要視しています)
出典:Googleビジネスプロフィール「禁止および制限されているコンテンツ」「クチコミの削除をリクエストする」
Googleマップにどの写真が掲載されるか操作できない
カバー写真を登録したとしても、確実に選ばれるとは限りません。
ただ、ほとんどの場合はお店から投稿された写真が採用されると思いますが、まれにユーザーが投稿した写真が選ばれることがあります。
これはGoogleのアルゴリズムによる選択になるので、こちら側で100%操作することができません。
まとめ
Googleビジネスプロフィールの概要やメリット、デメリットの紹介をしてきました。
もしこの時点でも、Googleビジネスプロフィールに登録するべきか悩んでいる場合は、迷わずに登録することをオススメします。
Googleビジネスプロフィールにアカウント登録していなかったとしても、Googleマップにはお店の情報が掲載されてしまう可能性はとても高いです。新しい顧客にお店を発見してもらうためでもありますが、お店の正しい情報を守るためでもあります。