ローカルSEOとは？実店舗を経営しているなら知っておくべき対策と効果をお教えします！
ローカルSEOという言葉を聞いたことはありますか？
「SEOなら聞いたことがあるけど…」という人も少なくないでしょう。
スマートフォンが普及され、Googleマップでお店探しをする人が増えてから急速に注目を集めるようになったのがローカルSEOです。
この記事では、ローカルSEOとはなんなのか、どうやって対策をすることができるのか、そしてその効果などを紹介していきます！
ローカルSEOとは？
まず最初に、ローカルSEOとは何なのかを紹介したいと思います。
ローカル（Local）とは、地域や場所を表す英単語です。そしてSEOは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジン最適化という意味があります。
つまりローカルSEOとは、「地域性の強いキーワードを検索上位に上げる」ものです。
実際にどのように検索をするかというと「渋谷 ラーメン」「高円寺 古着屋」というような感じで、「エリア名×キーワード」で検索をします。
もし高円寺の古着屋さんが知りたいのに、札幌市の古着屋さんが検索上位に上がってしまったら有意義な情報を提供できてるとはいえませんよね。
このようにGoogleは、ユーザーが指定するエリアと任意のキーワードを掛け合わせて、最適な情報をユーザーに提供してくれているんです。
スマートフォンが加速させたローカルSEOの価値
ローカルSEOは、スマートフォンが登場して以来価値が高まり続けています。
というのも、外出中にランチを食べようと思ったやちょっと疲れたからカフェで休みたいとき、スマートフォンがあることでどこからでもお店を検索できるようになったからです。
さらにスマートフォンで位置情報を共有していると、Google検索で「ラーメン」「カフェ」などと検索しただけで付近のお店を表示してくれます。これにより、外出中でもお店探しがとても簡単になりました。
もちろんGoogle検索ではなく、Googleマップから検索しても同様の結果を得ることが可能です。
以前はお店のホームページを頑張ってもローカルSEOの効果は薄かった
ローカルSEOという考え方は、最近始まったわけではなく以前からもありました。ですが、飲食店や美容院などが自身のホームページで、「渋谷 居酒屋」「表参道 美容院」のキーワードでGoogle検索の1位を狙うというのは現実的ではありませんでした。
なぜかというと、飲食店だったら『食べログ』や『ぐるなび』、美容院だったら『ホットペッパービューティー』や『楽天ビューティ』などのポータルサイトがローカルSEOので上位表示されていたからです。
筆者は元々楽天でSEOをやっていたのですが、このローカルSEOで上位を取るために様々な試作を打っていました。たくさんの情報を取り扱っている巨大サイトが、各社しのぎを削って取りに行っているのが、「エリア名×キーワード」のローカルSEOなのです。
では、今からローカルSEOを頑張ったとしても、結局大規模なポータルサイトに太刀打ちできないし、やったとしても無駄な努力で終わってしまうのでしょうか？
実はそんなことはないんです！Google検索で、ローカル検索をしたときに、Googleマップの情報が検索結果よりも上位に表示されるようになったんです！これにより、ローカルSEOを頑張ったら、ポータルサイトよりも上位にお店の情報を表示することが可能になりました。
ローカルSEO対策ってどうやるの？
それでは実際にローカルSEO対策ってどうしたら良いのか説明したいと思います！
1：Googleビジネスプロフィールのアカウントを取得
まず最初にGoogleビジネスプロフィールのアカウトを取得しましょう！
Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップに表示されている情報を編集したり、写真や投稿機能を使ってユーザーにアプローチをすることができる無料ツールです。
2：Googleビジネスプロフィールに情報を登録
Googleビジネスプロフィールには、下記の情報を登録することができます。
- お店の名前（正式名称を登録）
- お店のビジネスカテゴリ（美容院、カフェ・喫茶など）
- 住所（訪問型ビジネスの場合は、登録しなくても大丈夫です）
- 営業日/営業時間
- 電話番号（複数追加可能です）
- ホームページへのリンク
- 予約ページへのリンク
- サービス（メニュー）の一覧（メニュー名/メニューの説明/価格）
- サービスのオプション
- ビジネスの説明（お店の紹介文）
3：Googleビジネスプロフィールで情報を発進
Googleビジネスプロフィールのアカウントを取得すると、Googleマップに掲載されているお店のページから情報を発進することができます。
例えば新メニューができたときなど、Googleビジネスプロフィールの投稿機能を使用することで、「新メニューを販売します！」とGoogleマップ上でアピールすることができるんです！
ホームページでもそうなのですが、作ったらそれっきりというパターンは結構あります。ですが、Googleはそれを良しとしておらず、新しい情報を常に更新しているドメインを高く評価する傾向がありました。
もし、Googleマップ上で上位になりたいと思っている方は、こまめな情報発信を心掛けましょう！とはいえ、ユーザーにとって重要ではない情報などは、低品質扱いになってしまい評価を落とす可能性があります。Googleビジネスプロフィールの情報をどこまで取得しているかは不明ですが、ホームページのSEOと同様に考えるのであれば無駄な投稿は避けるべきでしょう。
重要なのは、読者にとって有意義なコンテンツを提供し続けることです。
4：ユーザーに写真やクチコミを投稿してもらう
Googleマップには、第三者の一般ユーザーが写真やクチコミを投稿することができます。
どちらもユーザーの方がお店選びをするときに重要視する情報なので、積極的に投稿してもらいたいですよね。
特にクチコミに関しては、返信することが可能なので、しっかりと対応することを心掛けましょう。特に一般ユーザーがクチコミに登録してくれたキーワードは、Googleも高く評価している可能性が高いので、幅広いキーワードからの流入を目指すためには、「クチコミをどうやって増やせばよいのか」ということを考えてもよいかと思います。
また、Googleマップでの検索順位にクチコミ数はとても重要で、実際にGoogleがヘルプページで言及しています。
Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。
引用元：Google のローカル検索結果の掲載順位を改善する | Googleビジネスプロフィールヘルプ
クチコミがとても重要だということがわかりましたが、やらせのクチコミをすることは、マップユーザーのポリシーで禁止されています。
投稿するコンテンツは、その場所での実体験に基づいている必要があります。評価を操作する目的でコンテンツを投稿しないでください。また、虚偽のコンテンツを投稿したり、同じコンテンツを複数回投稿したり、同一の場所に関するコンテンツを複数のアカウントから投稿したりしないでください。
引用元：：禁止および制限されているコンテンツ | マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシーヘルプ
まれにクチコミ代行をする悪質なMEO業者がいると耳にしたことがあります。代行依頼をした一ヶ月間でたくさんのクチコミが集まったけど、翌月からパッタリとクチコミがなくなってしまったら、誰が見てもスパムっぽいですよね。Googleビジネスプロフィールのアカウントが停止されてしまう可能性もありますが、何より未来のお客様からの信頼を失ってしまう可能性があるのでやらせはやめましょう。
Googleビジネスプロフィールがあればホームページは必要ない？
これはよく聞かれるのですが、私は「ホームページの重要性はむしろ高まっている」と考えています。その理由は、GoogleがSEOで順位を決めるときに重要視している内容に「E-A-T」というものがあります。
- Expertise：専門性
- Authoritativeness：権威性
- Trustworthiness：信頼性
これらを高めるためには、ホームページでコンテンツを発進していくことがとても重要になってきます。Googleビジネスプロフィールは、ホームページとの情報の連動性などをしっかりと見ていて、ホームページが強いお店がちゃんとGoogleビジネスプロフィールを運用をしていたら、Googleマップ上でもしっかりと評価されます。
ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化（SEO）の手法も適用できます。
引用元：Google のローカル検索結果の掲載順位を改善する | Googleビジネスプロフィールヘルプ
ホームページとGoogleビジネスプロフィールをうまく連動させた運用方法の例を紹介します。
- ホームページでブログを書く
- Googleビジネスプロフィールの投稿でブログの内容を一部抜粋して投稿
- 投稿のリンク先を元記事のブログに設定する
このような流れにすると、ホームページとGoogleビジネスプロフィールの連動が上手くいくと思います！他にも色々な方法が考えられると思うので、ホームページもGoogleビジネスプロフィールも活用してください！
ローカルSEOを頑張るとどんな効果が期待できるの？
それではローカルSEOを頑張ると、どんな効果が期待できるか紹介したいと思います。
新規の顧客が来店してくれる可能性が高まる
Googleの発表によると、地図サービスでお店を探したことがある方は、44%もいるらしいんです。
Googleマップで表示されることにより、認知度のアップはもちろん、新規来店に繋がる可能性は高まります。さらに上位3位に入ることができたら、Google検索でもGoogleビジネスプロフィールの情報が上位に表示されます。
今まではポータルサイトに太刀打ちができない状況でしたが、Googleマップの上位3位までが検索結果の上位に表示されるようになったことで、大きな集客チャンスの機会が巡ってきたといえます。
商品の購入が増える可能性が高まる
Googleビジネスプロフィールは来店を促すだけではなく、ネットショップの情報を投稿することでユーザーの目に触れる確率を高めることができます。
投稿機能からはECサイトにリンクを設置することができるので、GoogleマップからECサイトへ流入させて商品の購入をしてもらえる可能性があります。
まとめ
実店舗を経営している方にオススメのローカルSEOを紹介しました！
今までのSEOでは太刀打ちできなかった、大規模サービスとも戦える可能性があるとわかってもらえたかと思います。
Googleビジネスプロフィールだけではなく、ホームページと上手く連動させることでより評価が高まる可能性があります。自分たちが頑張ることで結果がついてくるのがローカルSEOなので、これからネット展開に力を入れようと思っている方はぜひチャレンジしてください！