ロングテールSEOとは?やり方やメリット・デメリットを紹介!

ロングテールSEOとは、単体のキーワードではなく2つ以上のキーワードで構成される検索キーワードで上位表示をさせるマーケティング施策です。

会社やお店のことを知ってもらうために、ブログやオウンドメディアを始めようと考えている方も少なくないと思います。ですが、闇雲に立ち上げても上手くはいきません。

こちらでは、ブログやオウンドメディアを成功させるために必要な、ロングテールSEOのやり方やメリット・デメリットを解説しています。アクセス数に伸び悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

目次

ロングテールSEOとは

ロングテールSEOとは、ひとつのキーワードではなく、複数のキーワードを合わせて検索した際に、検索結果の上位表示を狙う手法です。

例えば、渋谷にある美容院が自分のお店を上位表示させようと思ったときに、「美容院」や「渋谷 美容院」で上位表示させるのは現実的ではありません。そのときに、どのような検索で上位表示を狙うかというと、「渋谷 美容院 縮毛矯正 上手」など複数のキーワードでの検索になります。

ロングテールキーワードの表

上の画像はロングテールSEOについて紹介をしていますが、複数のキーワードで検索しているのに、ロングテールキーワードに含まれていないキーワードもあるのが分かると思います。

ここでいうロングテールキーワードとは、検索件数が1,000件以下のキーワードをロングテールSEOとしています。また、検索ボリュームを表すキーワードで、ビッグワードやミドルワード、スモールワードなどもあります。

ロングテールSEOのメリット

ロングテールSEOを使用して、ブログやオウンドメディアの記事を作成する際のメリットを紹介します。

コンバージョン率が高くなる

ロングテールSEOを使用して記事を作成すると、コンバージョン率が高くなるというメリットがあります。

ちなみにコンバージョンとは、直訳すると転換や転化などの意味がありますが、ここではサイトに訪問してきたユーザーが何かしらのアクションをすることをいいます。美容院だったら予約、ECサイトだったら購買がコンバージョンになります。

では、なぜロングテールSEOを使用することで、コンバージョン率が高まるのでしょうか。
それは検索キーワードの数が多ければ、それだけユーザーの知りたいことが具体的だからです。
もしあなたの記事で、ユーザーの知りたいことを解消したり、抱えている問題を解決するサービスなどが提供されていたら、「ここに行ってみよう」「ここにお願いしてみよう」というアクションに繋がる可能性が高まります。

上位表示させやすくなる

キーワードがニッチ(ロングテールキーワード)になるほど、競合サイトが少なくなります。ライバルが少ないということは、その分キーワードを上位にさせやすくなることは理解しやすいですよね!

ロングテールキーワードで作成した記事が増えていくことで、サイトボリュームも増えていくので、ビッグワードの上位表示も実現する可能性が高まります。ロングテールSEOを使用して作成した記事は、検索上位に上げるためだけではなく、サイト全体の価値を高めてくれる役割を持っています。

ユーザー数(訪問者数)の底上げができる

ロングテールSEOで設定したキーワード一つひとつは、検索するユーザーが少ないニッチキーワードになるので、訪問者数はあまり多くないでしょう。

しかし、ひとつのキーワードでのアクセス数が「10」だったとしても、キーワード数が「1,000」あったらアクセス数は「10,000」になります。結構インパクトのあるアクセス数になったと思いませんか?

このようにロングテールSEOは、ひとつでは大きな数字にはなりませんが、コツコツと積み重ねることにより徐々に多くのアクセス数を集めることができるのです!

強みを打ち出すことができる

美容院を例にあげると、「渋谷 美容院」を打ち出してもユーザーからしたら、「渋谷にある美容院なんだな」という程度の認識にしかなりません。
ですが、「渋谷 美容院 メンズ」や「渋谷 美容院 メンズ カラー」など打ち出すキーワードを具体的にすることで、「この美容院はメンズを打ち出していて、さらにカラーも売りにしてるんだな」ということを把握してもらうことができます。

ビッグワードでアクセスを増やしても、自分たちの顧客になってくれる人はその中でごくわずかになるので、コンバージョン率はとても低くなってしまうでしょう。ロングテールSEOを使用することで、お店や会社の魅力や強みを明確に打ち出すことができるので、コンバージョン率を向上させることも期待できます。

ロングテールSEOのデメリット

ロングテールSEOのデメリットを紹介します。
先に書いておくと、デメリットといっていますが、メリットに比べたら些細な内容になっています。もしブログやオウンドメディアを立ち上げる際には、ロングテールSEOは必ずやって方が良い施策なので、デメリットは「注意すべき点」くらいの気持ちで読んでください。

アクセス数を増やすのに長期間かかる

ロングテールSEOは、一つひとつのキーワードによるアクセス数が少ないため、徐々にしかアクセス数を増やすことができません。

しかし、これは「ロングテールSEOだから」というよりも、毎日20記事以上発進するようなWEBメディアではない限り、ブログやオウンドメディアでアクセス数を増やそうとすると中長期での施策と考えないといけないでしょう。

ブログやオウンドメディアを始める場合は、一気にアクセスを増やすのを目的とせずに、コツコツとコンテンツを増やしていくことが必須になります。

キーワードカニバリゼーションが起きやすくなる

キーワードカニバリゼーションとは、キーワードが重複していることを指す言葉です。

記事をたくさん作っていくと、どうしても類似するキーワードで作成したり、似通った記事が出来上がってしまう場合があります。
このようにキーワードにカニバリゼーションが発生すると、どの記事を上位に表示させるのかをGoogleが判断できなくなってしまい、結果どちらも評価されずに検索順位が上がりにくくなってしまうという状態になってしまう可能性があります。

ロングテールSEOのやり方

ロングテールSEOを使用した、記事の作成方法を紹介します!

1:キーワードを探す

ロングテールSEOでキーワードを探す

ロングテールSEOで重要になるのは、どのキーワードで記事を作成するかです。
ここが定まらないと、計画的な記事の作成ができなくなってしまう可能性が高くなります。

ロングテールSEOのキーワードは、検索ボックスで任意のキーワードを入力したら表示される「サジェストキーワード」を参考にすると良いでしょう。
サジェストキーワードとは、検索エンジンで「よく検索されているキーワード」を候補として表示してくれる機能です。

サジェストキーワードの調べ方は、他にも無料ツールがあります。このツールの紹介は後ほど紹介いたします。

2:良質な記事を作成する

キーワードが決まったら、実際に記事を作成します。
このときに注意しなくてはいけないのは、良質な記事を作成しなければならないということです。

ですが、どのような内容にしたら良質になるのかわかりませんよね。
良質な記事を作成するにはどうしたら良いか紹介します。

  1. ロングテールSEOに設定したキーワードで実際に検索をする
  2. 上位表示されている記事を閲覧する
  3. 競合記事の構成や文字数を調査する
  4. 競合記事に負けない情報の網羅性と文字数で作成する

ざっくりとですが、上記のような流れで記事を作成するようにしましょう。
競合記事の内容を参考にするのは良いですが、内容をパクったり、コピペするのは絶対にやめましょう。

参考記事:SEOライティングとは?初心者でも分かる書き方やコツを紹介します!

3:記事を管理して改良していく

記事は一度作ったら終わりではありません。
思った通りに検索上位にならなかった場合は、タイトルや内容を見直すことで改善されることだってあります。

また、確定申告など毎年更新される情報がある場合は、「2020年版」「2021年版」というように記事をアップデートしていくことをおすすめします。
作成する段階で、更新し続ける必要がある記事はリスト化しておくとよいでしょう。

キーワードが見つかる無料ツール

先ほど紹介した、検索ボックスに表示されるサジェストキーワード以外にも、キーワードを取得する方法があります。無料でキーワードを抽出することができるツールを紹介しますね。

ラッコキーワード

ラッコキーワードの画面

個人的には、一番簡単で、一番気軽に使用できるキーワード抽出ツールが「ラッコキーワード」です。

ラッコキーワード内にある検索ボックスで、調査したいキーワードを入力して検索をするだけで、Googleサジェストキーワードが一覧で表示されます。
他にもサジェストキーワード以外にも、Googleトレンドの情報も見ることができるので、該当キーワードがどれくらい検索されているかの需要を知ることもできますよ。

無料アカウントでは、1日20キーワードまでしか調査することができませんが、ほとんどの方が十分なのではないでしょうか。
もし、20キーワード以上調べたいと思ったら、ラッコIDの会員になることで制限が解除されます。

参考URL:ラッコキーワード

サクラサクラボSEOツール

サクラサクラボSEOツール画面

ラクラサクラボは、サジェストキーワードの抽出以外にも、共起語やキーワード選定、上位サイトの分析などを行うことが高機能な無料ツールです。

無料の会員登録を行うことで、全ての機能を使用することができます。
キーワードの抽出に時間がかかってしまうのがネックですが、このツールひとつでロングテールSEOで知りたい情報はほとんど取得することが可能です。

参考URL:サクラサクラボSEOツール

OMUSUBI

OMUSUBI画面

OMUSUBIは、キーワードマップでキーワードを抽出する無料ツールです。
キーワードマップの特徴は、視覚的にロングテールのキーワードを把握することができるので、誰にでも分かりやすくなっているのが特徴です。

ただ、先に紹介した無料ツールに比べると取得できるキーワード数も少ないですし、動作も重く、UIが優れているわけではないので「キーワードマップではどうやって表示されるのかな?」くらいのモチベーションで使用した方がよいかもしれません。

参考URL:OMUSUBI

まとめ

ブログやオウンドメディアを始めるなら、絶対に知っておいた方がよいロングテールSEOについて紹介しました。

今回はキーワードから記事を作成する方法を紹介しましたが、ユーザーが求めている内容を先に決めて、該当するキーワードを当てはめるという形でも問題はありません。
キーワードとユーザーのどちらが先行したとしても、絶対に必要なのはユーザーが求めている情報を提供する、または悩みを解消することが大切です。

忘れてはいけないのは、Googleに評価される記事を作成するのではなく、ユーザーに満足してもらえる記事を作成するということですね。
私もまだまだですので、皆様に満足して頂ける記事を書いていきたいと思います!

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